自動車ディーラーの定期点検パックやメンテナンスパックに加入した場合の仕訳について説明します。
例えば、定期点検パック料金50,000円を現金で支払った場合、前払費用となるため、以下のような仕訳になります。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
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前払費用 | 50,000 | 現金 | 50,000 | ○○自動車(株) 定期点検パック料金 |
定期点検の整備代金32,500円を定期点検パックで支払った場合、前払費用から支払いとなるため、以下のような仕訳になります。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
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車両費 | 32,500 | 前払費用 | 32,500 | ○○自動車(株) 12か月定期点検 整備代 |
注意する点は、部品代や工賃、法定諸費用などは定期点検パックの対象外となるため、別途費用が発生する場合があります。
整備代金14,500円のほかに、部品代15,000円と技術料1,800円を現金で支払った場合、以下のような仕訳となります。
借方 | 貸方 | 摘要 | ||
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車両費 | 31,300 | 前払費用 | 14,500 | ○○自動車(株) 12か月定期点検 整備代 |
現金 | 16,800 | ○○自動車(株) 部品代他 |
すべて前払費用と思い込んで仕訳してしまうと、前払費用がマイナスになったり、その逆で、すべて現金払いで仕訳してしまい、前払費用が減らずに来期に繰り越すケースがありますので、注意が必要です。
※2022/05/31 ロールバックの不具合により訂正。
※2023/05/09 仕訳のデザインを変更。